柏崎刈羽原発でテロ対策設備が機能せず…不正侵入許す状態で核防護評価「赤」
2021/03/16 20:58 読売新聞

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柏崎刈羽原発


原子力規制委員会は16日、東京電力柏崎刈羽原子力発電所(新潟県)で昨年3月以降、侵入者を検知する複数のテロ対策設備が機能していなかったと発表した。不正な侵入を許す状態になっていたとして、核物質防護に関わる4段階評価のうち、最も深刻なレベルの「赤」と暫定評価した。

規制委の検査制度は原子炉等規制法に基づき昨年4月から始まり、「赤」の評価は初めて。規制委は追加検査を行う方針で、記者会見した更田豊志ふけたとよし委員長は「検査には1年以上かかるだろう」と見通しを示した。東電は同原発の再稼働を目指しているが、早期の実現は難しくなったとみられる。

規制委によると、設備の不備は2月下旬、規制委が抜き打ちなどで検査した際に判明。東電は「代替措置をとった」と主張したが、規制委は「有効でない」と判断した。東電が把握していなかった故障も見つかったという。設備は現在、全て復旧している。

規制委は不備のあった機器の種類や数などについて「テロ対策上、公表できない」としている。東京電力によると、故障箇所は16か所あり、うち10か所は30日以上、機能を喪失している状態だったという。

同原発を巡っては、原発所員が昨年9月、他人のIDカードを利用して不正に中央制御室に進入していた問題も発覚した。更田委員長は「今回は第三者が不法に入れる可能性のある箇所が複数、長期間あった点で深刻だ。インパクトが違う。(重大さは)ほかの事案とは比較不可能だ」と話した。

規制委は、東電から異議がなければ1週間以内に暫定評価を確定する。その上で、半年以内に第三者機関による問題の検証も含めた再発防止策などを報告するよう東電に指示する。より厳しい追加検査を行い、行政処分も視野に入れる。

東京電力は「厳しい評価を重大に受け止めている」とコメントした。


先月、侵入問題が明るみになった。
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昨年9月20日、東京電力の柏崎刈羽原発でテロ対策上、
厳重な入室管理が求められる中央制御室に、
社員が他の社員のIDカードを使って不正に入室していた問題。

不正入室問題とかさなってしまう・・。
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