【ドラフト】163キロ右腕の「令和の怪物」大船渡・佐々木は4球団競合でロッテが交渉権獲得
10/17(木) 17:27配信 スポーツ報知
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今ドラフト最大の目玉で163キロ右腕の大船渡高・佐々木朗希投手(17)は、1位で日本ハム、ロッテ、楽天、西武の4球団が競合し、ロッテが「交渉権獲得」のくじを引いた。

恵まれた体にしなやかなフォームで剛速球を繰り出し、「令和の怪物」との異名も持つ佐々木。2001年、岩手・陸前高田市で生まれた。11年の東日本大震災で被災し、大船渡に移住。高校進学時には強豪校からの誘いがあったが、大船渡一中とオール気仙のチームメートからの「みんなで大船渡に行こう」という声に気持ちは決まり、地元で高校3年間を過ごす決意をした。

入学時は全国的にはほぼ無名。だが2年生だった昨年6月には実績がほぼない状態で高校日本代表候補にも選ばれた。早くも日米のスカウトが注目する存在となりつつあった。昨年7月の岩手大会初戦では自己最速を1キロ更新する154キロを計測。大谷翔平(現エンゼルス)の花巻東2年時の最速151キロを上回って一気に注目を浴び始めた。一部スカウトからは2年生ながら「今年でもドラフト1位候補」と言うほどだった。

そして今年4月に行われたU―18ワールドカップ(W杯)の高校日本代表1次候補による国際大会対策研修合宿で実戦形式の中で日本の高校生史上最速の163キロをマーク。大谷が記録した160キロを一気に3キロも更新して、衝撃を与えた。

初の甲子園出場を目指して臨んだ最後の夏。岩手大会準決勝までに4試合29イニングを投げ毎回51奪三振。被安打9、失点2と圧倒的な投球を見せて決勝に進出し、甲子園出場に王手をかけた。だが、9回129球を投げた準決勝翌日の決勝・花巻東戦では出場なし。将来を見据えて起用せず、2―12で大敗して、指揮官の起用法が社会問題にまで発展する騒ぎにもなった。

U―18日本代表に選出されて挑んだU―18W杯では、大会前の右手中指のマメの影響で登板は1イングのみ。1回わずか19球の投球に終わった。それでもその圧倒的な素質は誰もが認めるところで、日本ハムは6月に1位指名を公言。異例の早さだったが、評価が変わることはなかった。

今月2日にはプロ志望届を提出。「高校野球をやる中で、レベルの高いところでやりたいと思いプロを志望しました。子供たちに夢と希望を与える選手になりたいです。12球団どこでも頑張りたいと思っています」と12球団OKの姿勢を示し、日本ハムをのぞく11球団と面接を行ってきた。

ドラフト会議前日の16日までに、さらに西武とロッテも1位指名を公表。競合が確実とあっても、指名に乗り出す球団が出る人気ぶりだった。

井口監督は「去年のことがあったのですごく期待されていたんですけれど、何とか引き当てて良かったです。ケタ外れにすごい選手なので、日本で一番、世界で一番になる。早く一緒にプレーしたいです。ぜひ、千葉を一緒に盛り上げていきましょう」とメッセージを送った。


・・去年と事情が異なるか
dr
秋田県ではTBS系がないが、岩手県にはIBC岩手放送がある。
去年、その関係で前会議があったのかな?

【球界ここだけの話(1596)】